今回は、矢野が担当いたします。
工場での出来事をちょっと書いてみます。
靴下編機やホールガーメントといった機械には
糸を送り出したり、糸の端末を収めるのに空気の力を利用しています。
空気は勢い良く吐き出される為、工場ではいつもプシューという音が
あちこちで聞こえています。
その空気を送る機械がコンプレッサーといいます。
このコンプレッサーが故障しました。
動きません。
コンプレッサーは1台ですべての機械に空気を送っているので
これが動かないと、すべての機械が使えません。
大変です。
こんな時は広陵町にある「山本電機商会」さんにすぐに連絡します。
この山本電機さん、ワイルドな社長さんが何でも直してくれます。
どうワイルドかと言えば、まず体格がワイルド。
そして休日はモンスター級の排気量のバイクで山道を滑走。
突然道に飛び出した鹿に衝突して、くの字に曲がった鹿が足に当たって骨折。
お客を待たせられないと、その足で仕事に出る。
「イノシシなら転倒で死んでいた」とのコメント。うーむ、ワイルド。
さて、今回は基板の故障のため、基板が届くのに数日かかります。
その間、機械が止まってしまうので、基板を使わない方法で
とりあえず動くようにしてくれました。
部品などもあちこちから調達する手際と、経験がすごい。
普通なら数日は機械が動かなくなるところですが、
さすが山本電機さん、朝の8時に来て10時半にはコンプレッサーは復活していました。
人の役に立つプロの仕事って、こういう事なんですね。
信頼出来る電機屋さんにも助けられて、
靴下やはらまきパンツが今日も元気に編まれております。