今週は矢野が担当いたします。
先日、すごい雷が鳴っていて一瞬電灯がチカっとしたと思ったら
工場のホールガーメントが、停電の為停止してしまいました。
ちょうど非常にお高い糸で製品を編んでおり、なんとあと数秒で完成と思われる場所での停止・・・。悲しすぎる。
ホールガーメントでパンツを編むには一枚に40~70分も時間がかかり、
加えてこの糸の価格は通常使っている最高級メリノウールのさらに6倍!
忘れよう・・・。
さて、気分を切り替えて今回はニット目について思う事を少し。
ニットで編地を作りますと、編地の表と裏で形状が変わります。
通常、製品の外側になるのが表目と言い、編む際に前のループから手前に引き出されているループの事を言います。
裏目はこれを反対に、前のループから向こう側に引き出されたループを言います。
(ちょっと自分で描いてても分かりにくいです)
ニット製品の多くは表目が外側ですが、実は肌触りは外側のほうが良いんです。
表目は「面」で体に触れる感じでしょうか。↓
裏目は点で触れる感じでしょうか。↓
インナーでは、わざと表目を内側にして肌当たりを良くしている製品もあります。
実はカサネラボのボタニカルダイ薄手カバーパンツも内側表目仕様です。
メリットはやはり肌当たりが良いこと。
そして最大のデメリットは外側の美しさが劣る・・・。
男の私などはほとんど気になりませんが、特に女性は表側の美しさも大事。
ここは難しいところです。
しかしぶっちゃけますと、この表目の肌当たりは体に触れた瞬間は非常に感じやすいですが、私のような皮膚が鈍感な者は密着の状態が続きますとあまり感じません。
なので密着した状態ではなく、ゆとりのあるリラックスパンツのようなものですと、サラリと触れる度に心地よさが実感出来るのではないかと。今後検討したいです。
ただ、敏感肌の方にこそ、この表目内側のニット製品は良いかもしれません。
ニット製品でかぶれやチクチク感を感じる方は、裏返して使ってみるのもいいのではないでしょうか。