庭の隅に3本、つくしが生えていました。
春ですね。
さて、今週は矢野が担当いたします。
今回も商品の製作現場より、靴下製造についてのご紹介です。
ニット製品は伸縮性があり体に適度にフィットするというメリットがあります。
しかし、伸縮性があるという事は糸のロットの違いや
編む時の糸の微妙な張り、巻糸の外側と内側の違いなどで、
仕上がりの寸法が変わるという難しさもあります。
これはなかなかに難しいもので、私もよく悩まされております。
なので、左右のある5本指靴下などは、少しでも誤差が出にくいように
左右交互に編むようになっております。
右足が一枚終われば次は左足、といったように交互に編んで行きます。
こうする事で、なるべく糸の状況が近い状態で編まれ
右ばかり、左ばかり、と編むより誤差が小さくなります。
そしてこの後、風合いを出す為に洗い乾燥を行い、
熱によってセットしてサイズを整えて完成します。
整えてと言いましても、それでもなかなか手ごわい天然糸のニット製品。
単純なように見えるそれぞれの工程もこっこう奥が深いです。
編みの現場からでした。