10月に入って気温が下がってきました。
ついこの前まであんなにも暑かっただけに、寒さへの準備が間に合いません。
寒さ対策も本番を迎える前に、今回はカサネラボの人気商品の腹巻きパンツのウールタイプについて、製作に関わって来た上で思うメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。
左 ウールのスリムタイプ 右 ウールのレギュラータイプ
とにかく温かい
最も大きなメリットは身につけた時の暖かさです。
この暖かさはウール繊維の持つ空気層のおかげなのですが、難しい事はさておき綿タイプとウールタイプを付け比べると、その違いははっきりと感じられると思います。
お客様と直接のやり取りでも、その暖かさに驚かれる方は非常に多いです。
速乾性が非常に高い
カサネラボは自社生産ですので、製品の生産工程で洗い→乾燥という工程を日々繰り返しています。
その時に綿や麻製品と比較すると乾きやすさはウールが最も早いです。
これは汗を早く乾燥させ、体を冷やしにくい事にもなります。
また、寒い時期でも洗濯後に乾きが早いのは助かりますよね。
肌触りが柔らかい
ウールといえばチクチクするイメージもありますが、これはウールの種類に大きく左右されます。
腹巻きパツに使用するウールは梳毛といわれる整った手触りの良い糸を使っています。
また、希少なメリノウールという良いウールで作っています。
その為素肌に着用しても柔らかに肌に当たってくれます。
このように、暖かい、乾きやすい、柔らかい、というメリットがあります。
さて、ではデメリットどうでしょうか。
価格が高い
ウールは綿に比べて糸の価格が2~3倍と高価になってしまいます。
カサネラボのパンツのようにウール100%の糸を使用するとどうしても製品価格が高くなってしまいます。
天然素材にこだわった商品の宿命ではありますが、編み方や効率を考えてコストを下げる努力を続けていきたいと思います。
耐久性が綿より劣る
ウールは綿に比べると強度が低くなります。
同じ太さの綿とウールでは引っ張った時にウールが先に切れてしまいます。
これはウールの柔らかさの裏返しのデメリットですが、使い続ける為にはデリケートに扱ってあげないといけません。
その点、綿の腹巻きパンツは少々大雑把に扱っても耐え忍んでくれます。
毛玉が出来やすい
これも柔らかいがゆえのデメリットです。
ウール糸はメリノウールの毛玉ができにくいものを使用していますが、強く擦れる部分や長く使用していくと毛玉の出来る箇所があります。
これは洗濯等に気をつける事で出来にくくはなります。
この点も綿は毛玉が出来にくいという強いメリットがあります。
以上のようにウールの腹巻パンツについてお話してきました。
ウールには別格の暖かさが備わっていますが価格とデリケートな部分を考慮してお選びいただければと思います。
ただ、多くの方が冬場にウールの腹巻きパンツを着用いただき、手放せなくなってしまう事もあり、真冬の寒さ対策にはやはりウールの腹巻きパンツをおすすめしてしまいます。